はり・きゅう処 葵

カラダの不調や健康に関する疑問&豆知識など発信しております(^o^) 宮崎市花ヶ島町観音免946番地2 TEL 0985-26ー0080 受付時間10:00~20:00(前日予約で21:00) 定休日 月曜日  不定休 日曜日

2019年03月

東洋医学 「尿とそのトラブル」


※その1 尿って何?

「腎臓」に血液が運ばれ、ろ過された血液のカスが尿になるのです。



※その2  その成分は?

95% 水分
   5%固形物image4
その中のほとんどが尿素です。
その他、尿酸、アンモニア、 ナトリウム、カリウム
などで構成されています。
それ以外に、たんぱく質、糖、赤血球、白血球、細菌などがみられる場合は、
腎臓の病気や糖尿病、肝機能障害などの病気が疑われる場合があります。

例)たんぱく尿    尿に泡が立つ 
  糖        甘い香りがする



 

 

※その3 1日の理想の回数は?

尿の回数が多いことを「頻尿」といいます。 
「頻尿」の回数は一体どのくらいでしょうか?
 


日本泌尿器科学会によると、朝起きてから就寝までの排尿回数が
8回以上の場合を頻尿というが、一概に1日に何回以上が異常とはいえず、
自身で排尿回数が多いと感じる場合には「頻尿」とされています。


基本的には、1日に5〜6回が正常
 
それ以上だと頻尿、それ以下だと尿量が少ないと判断します。
しかし、夏は、汗から体の水分が出ていきますので、
通常は排尿の回数が少なくなります。

これ以上多いと、水分が多すぎて、腎臓に負担がかかります。
また、夜間尿にお悩みの方は、午後の水分摂取を少なくていくと良いでしょう。

夜間は、トイレに起きずに、朝まで眠るのが最も良く、
睡眠も妨げられないので、体は休まります。
ところが、夜中に尿意を何度も感じて起きてしまう方は、
睡眠不足になり、日中眠気を感じて仕事や生活に支障をきたすことにもつながります。
いずれにしても、「腎臓」や「膀胱」に不調やお疲れがある可能性があります。


さまざまな病気が隠れている場合がございますので、医療機関で検査を1度おすすめします。

thMLVQ31GD







※その4 東洋医学的、尿を見てわかること
あなたの尿は何色?

東洋医学では、「体が冷えているか」、「熱を持っているか」を
予測するのに、尿の色を参考にします。

うすい黄色

体は正常な状態



無色

体が冷えている、水分摂取が多すぎる など

黄色

体が熱を持っている、または、炎症を起こしている可能性がある など

その他

赤い赤褐色白く濁る などの場合は、尿路結石、腎不全などの病気が隠れている
場合がありますので、医療機関を受診をしましょう。


尿のトラブルを東洋医学で考える

頻尿の原因1 冷え


朝晩の気温の変化に伴い冷えが原因です。 


頻尿の原因2  「腎」の機能が衰えている

歳をとるとトイレに行く回数が多くなり、      471006
特に、夜中に何度も起きてトイレに行く方もいます。



東洋医学では、「腎」は、排尿をつかさどるだけでなく、
「精」を貯めるところとも考えられています。


「精」って何?

成長したり、子供を産むなどの生殖活動や、 動いたりするために使われるガソリンのようなもので、
生まれる時に、親からもらってくる財産のようなもの。

また、私たちが食べたり飲んだりすることでも、「精」を作り出し補充はしていますが、
体の成長に大量に「精」が使われるので、歳を取ると残りの「精」は少なくなるのです。
同時に「腎」の機能も衰えていきます。


年齢を重ねると、ある程度の「腎」の弱りは出てきますが、
「若いのに」「そんなに年齢がいっていないのに」という方は問題です。
「腎」が弱ると、日中よりも、夜寝ている間にトイレに行くことが多くなることもあります。


slide_01


老化以外で、
「腎」の機能を弱めてしまう行動とは?

歳を重ねると、体全体が衰えていくのは自然の摂理ですが、
年齢にかかわらず、「腎」の機能を弱めてしまう行動があります。

「腎」や「下半身」を冷やす

「腎」は「冷え」が苦手です。ミニスカート、腰回りを出す下着やファッションは、
体を冷やすということにとどまらず、「腎」の機能まで弱める可能性があります。



働き過ぎ、セックスのし過ぎなど

さきほども述べましたが、「腎」は、体を動かしたり、成長、生殖活動に関わるため、
「腎精(腎に貯めてある精)」を使い過ぎると、「腎」機能の弱りにつながるのです。

糖分の摂りすぎ

糖分、甘い物の摂りすぎでも、「腎」を弱めることがあります。



yjimageWQS128DF
 




なぜ糖分が「腎」に響くのか?

では、なぜ「糖分」「甘い物」の摂り過ぎが「腎」を弱めることがあるのでしょうか?
東洋医学の基本理論「五行論」で考えてみましょう。 

「五行論」の臓器と味

東洋医学の基本理論に「五行論」があります。
『木、火、土、金、水』5つの自然界の要素・それぞれの性質に従って、
あらゆる事物を5つに分類していったのですが、その中で、臓器と味も分類しました。 


『木』→『酸味』『肝・胆』
『火』→『苦味』『心・小腸』
『土』→『甘味』『脾・胃』
『金』→『辛味』『肺・大腸』
『水』→『鹹味(塩辛い味)』『腎・膀胱』



先ほどから話に出ている「腎」は、「水」に分類されています。 

「五行論」―相生・相剋の関係

「五行論」でもう一つお伝えしておきたいのは、『相生』と『相剋』の関係です。

『相生』の関係とは、生み出す関係のこと。(下図:青の矢印)
「木は火を生む⇒火は灰を生み出し、それが土になる⇒土の中には金(鉱物)ができる⇒金(鉱物)は水を生み出す⇒水は木を育てる。」




『相剋』の関係とは、相手の力が過剰にならないように
相手をコントロールする関係のこと。(下図:赤の矢印)
「木は土の栄養を奪う⇒土は水をせき止める⇒水は火を消す⇒火は金(鉱物)を溶かす⇒金(鉱物)は木を切り倒す。」



五行図2

『相生』『相剋』関係は、ともに、正常な関係です。
この関係がうまく動ていると、私たちの体は不調もなく、健やかです。

しかし、ひとたび、『木・火・土・金・水』のうちの一つが弱まったり、
強くなりすぎたりすると、『五行』に異常が起き、不調が起きます。 
 


相剋関係で考える「腎」を弱らせる食べ物

「五行論」の相剋関係(相手をコントロールする関係)から
「食べ物」を考えてみましょう。

「腎」は「水」に分類されました。
とすると、「水」を剋する(コントロールする)味は、「甘味」になります。

この「甘味」というのは、お砂糖やスィーツ、お酒の「甘味」ではなく、
“食べていると甘くなってくる”ような自然な「甘味」のことを指します。
例えば、お米、お芋、かぼちゃなどの「甘味」のこと。

このような「甘味」を適度に摂っているときは、
相剋関係にある『水=腎・膀胱』にダメージを与えることはありません。

しかし、お砂糖、スィーツ、お酒などが多くなり、
各人の体の許容量を超えてしまうと、相剋関係の『腎・膀胱』などを攻撃し、
不調を招く結果になるのです。


相剋甘味→腎膀胱
以上のように、頻尿の主な原因は、「冷え」「腎の弱り」であると考えられます。

もちろん、冷えないように、弱らせないようにすることが第一ですが、
冷えてしまったり、弱ってしまった「腎、膀胱」はどうしたら良いのでしょうか? 

①体の冷えが気になる時は

□ 冷たい飲み物・食べ物は避け、火を入れた調理を心がける

□ お腹や下半身を温める
 

  
ashiyu
 
<足湯>
特に夜間尿にお悩みの方は、寝る前に足だけお湯につかりましょう。
 □体を温める食べ物
<陽気を補う食材>
クルミ、エビ、ナマコ、イワナ、ラム肉、杜仲茶 など

<内側から温める食材>
ニラ、唐辛子、シナモン、コショウ、アジ、鮭 など


②腎の弱りがある場合

<腎を養う食材>
黒米、小麦、八つ頭、ささげ、山芋、カシューナッツ、栗、黒ゴマ、枝豆、カリフラワー、
ゴボウ、どんこしいたけ、ブロッコリー、マッシュルーム、プルーン、ブドウ、
ブルーベリー、うなぎ、えび、貝柱、ししゃも、すっぽん、たい  など


③その他

お餅(もち米)は体を温めますので、夕食に取り入れるとよいでしょう。
特に、焼きもちにするのがおすすめです。




まとめ

腎が弱ると、頻尿、おしっこが近くなる。
年齢も原因の一つだが、食べ物や生活習慣で補うこともある
甘い物や塩辛いものを取り過ぎない
自律神経からくる場合もある
大きな病気も隠れている可能性もあるので先ずは専門医へご相談下さい。



主な施術方法


①枡灸(ますきゅう)

ヒノキで作られた枡の箱に天然のモグサを入れて腰又は膀胱周囲を温め血行をよくします。


1530571916526

















②塩灸(しおきゅう)


IMG_20190305_172242


和紙で出来た箱(非可燃)に天然の塩を敷詰め、国産の天然モグサを置き着火することにより湿熱が伝わります。
主におへその上に置き体内の冷えを取ります。


③灸頭鍼(きゅうとうしん)

DSC_0968

鍼の枝に天然のモグサをつけます。(モグサは落ちません)
ツボに鍼を置きお灸をつけ中に熱を伝えます。


④セルフケア

DSC_1203













置くタイプのお灸を使用しツボを刺激します







□ 立ちくらみやめまいを起こしやすい
□ 階段を上ったり、走ったりすると、動悸や息切れがする
□ 朝なかなか起きられず、特に午前中は調子が出ない
□ 夜、寝ている際に歯を食いしばったり、力が入っているような感じがある
□ 眠りの質が悪く寝ても朝スッキリしない。
□ 長風呂が苦手だったり、いやなことを見聞きすると気持ちが悪くなる。
□ お腹、特におへその周りが痛くなる。
□ だるくて疲れやすい
□ 頭痛
□ 乗り物に酔いやすい



子供さんが、朝なかなか起きれない。朝食を食べられない。学校に行けない。
でもお昼になれば元気になって、夜遅くまで起きている。
そんな様子を「怠けている」「夜更かししているからだ」と決めつけがちですが、
実はは自律神経の乱れによるものかもしれません。

特に
小学校高学年から高校生に現れる症状で 

「朝起きられない、体がだるい」といった症状で、新学期が始まった4月から6月ごろ
に多いです。
病院などで検査をしてもらい、『異常ありません』と言われたり『ストレスが原因ですので
ストレスを貯めないようにして下さい』など言われた経験はございませんか。

自律神経のバランスが崩れることが原因で症状が現れるといった事も考えられます。

人間は立つと、重力で血液が下半身にたまり、血圧が下がります。
健康な人なら、自律神経が働き血管が収縮することで血圧を保っています。
しかし、自律神経のバランスが崩れると、血圧の調節がうまくできずに血圧が下がり、
脳や全身への血流が弱くなります。
その結果、ふらふらしたり、胸がどきどきするといった症状が出ます。

子どもから大人へと成長する中で、心身のバランスが乱れやすい思春期の子ども特有症状でもあります。
小学校高学年から高校生の間で非常に多く、感受性の強い思春期ではストレスに敏感に
なりがちです。
人間関係や受験、部活。将来のプレッシャー、成績など影響する場合もあります。

主な症状は?

眠りの質が悪い
立ちくらみ
めまい
立っていると気分が悪くなり、ひどいときには倒れてしまう
顔色が冴えない(元気が出ない)
朝、食欲がないときがある
頭痛
体のだるさ(疲労感)
生理不純
腹痛(緊張すると特に)

といった症状もあります。
脳への血流が下がるので、

集中力の低下
判断力も低下
いらいらする

することもあります。

1年の中でも季節の変わり目、特に春に多く、暖かくなり血管が開いて
血圧調節がうまくできなくなるからだと考えられています。
他にも進学や進級で環境が変わったことによる精神的なストレスも関係します。

小学生の5%、中学生の10%程度に症状があるという統計も出ています。
該当するような症状がある場合は、1度医療機関に相談してみて下さい。

そして器質的に異常が見られない場合は上記のように自律神経から来る場合もございます
のでご相談下さい。

日常生活でのアドバイスは
朝の日光を浴びる。
軽い散歩や家の中で家事をするなど体を動かしたりして、規則正しい生活を送る
水や塩分をいつもより多めにとることです。

 




下腹部の痛み・腰の重だるさ


など、女性が生理の時に抱えるお悩みですが、中でも

吐き気や食欲不振、下痢、頭痛、眠気

冷え症、肩こり、便秘症

fukutuu1

を伴うと日常生活の中でも様々な支障が出てきはじめ、

仕事に集中できなかったり、せっかくの休みも楽しめなかったりと、影響が出てきます。そういった症状を放っておくと、
不妊症の原因になりうるので、我慢せずに、早期治療をするようにしましょう。

西洋医学では


分泌期内膜から産生されるプロスタグランジンによる子宮筋の収縮

(プロスタグランジンは血流が悪いなどの原因で過剰分泌する場合があります。)
黄体ホルモンによる骨盤内臓器の充血や浮腫

各々の症例において生理痛の原因を確定するのは困難です。

子宮内膜症における生理痛は骨盤腹膜病変からの出血による腹膜刺激症状と考えられています。

生理痛の分類として、器質的疾患を背景に持たない機能的生理痛と子宮筋腫や子宮内膜症などの疾患を背景にもつ器質的生理痛があります。
 
  


西洋医学の治療法 

西洋医学では、生理痛の治療はによるものになります。

痛み止めの薬を処方するなどしての治療がメインとなります。


東洋医学では


東洋医学では生理痛を「痛経」「経行腹痛」と言います。


月経前後、あるいは月経期間中に少腹部(臍の両側)小腹部(へその下)および腰仙部に痛みがでてくることを月経痛と言います。
お腹
主な原因

気血の運行がスムーズでなく、身体のすみずみまで栄養や酸素を運びずらく、また老廃物を排泄しにくい環境にあります。

そうなると、『むくみ』『冷え』『倦怠感』などの症状が現れ、それに伴うさまざまな不快な症状が現れることを「お血(おけつ)」と呼びます。

生理痛は「お血」が主な原因であると考えられています
mig




東洋医学の理論を基に行う鍼灸治療は効率よく血の流れを改善し、痛み症状を和らげ、予防することができるのです。
 


東洋医学鍼灸の施術方法

東洋医学の理論を基に行う鍼灸治療は、血の流れを改善し、痛み症状の緩和や予防が期待できます。さらに、自律神経やホルモンのバランスも整えることができます。

鍼灸治療は副作用の心配も少なく、体質全体を改善していけるので、何よりも安心して治療を継続していけるのです。


生理痛のタイプ




  かんしつ
寒湿タイプ    


月経前・月経中に小腹部の冷痛・拒按(押えることを拒み)を感じる、温めることで、痛みが和らぎます。

また、
経血量は少なく、色は黒く、血の塊が混じることがあります。

mil_009105_11


 かんうつきたい
肝鬱気滞タイプ

月経前・月経中の小腹部の脹痛・拒按を感じ、経血量が少なく、血の塊が混じる方は、このタイプです。

胸脇部や乳房の脹満感
を感じたり、イライラする。感情的になる
などがあります。

mil_009105_11ストレス


気血両虚タイプ

月経中・月経後に小腹部鈍痛を感じ、揉むと痛みが和らぎます。

経血量は少なく、色淡く質稀薄、小腹部や陰部の下垂感、倦怠感


顔に艶がない、食欲減退、軟便傾向になります。
 

yjimageBHMAVBRK

肝腎虚損タイプ


月経中・月経後に小腹部の隠痛を感じ、揉むと痛みが楽になります。
経血色は淡く質清稀腰部のだるさ・痛み、眩暈、耳鳴り、顔色蒼

白、精神倦怠
などを感じます。



mil_009105_11  yjimageVD0O55XF


症状によって施術方針を変えていき、その方に合った施術をご提供いたします。

1530571916526



ますきゅう 
枡灸   ヒノキで作られた箱に天然のモグサ(国

産)を入れ、間接的に患部を温め、血行促進を促

し、筋肉の緊張を緩め痛みの緩和を目指します。


DSC_0968


きゅうとうしん
灸頭鍼

鍼の柄にモグサを固定し、はり先を通して筋肉の中に熱刺激を入れて筋肉の温度を上げます。
筋肉の温度が上がると内臓温度も共に暖かくなり血行が良くなります。

血行が良くなると、すみずみまで血が運びやすくなる為、免疫力、回復力、自律神経にも効果的です。


IMG_20190305_172242


しおきゅう
塩灸

和紙で作られた箱に塩を敷き詰め、お灸を乗せ、火をつけることによって、湿熱刺激をツボに与えます。
湿熱は深部まで長く熱を入れる事ができるため、体の芯から冷える頑固な冷え性にはおすすめです。






























↑このページのトップヘ